キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

個人面接

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個人面接は、学生側は自分一人ですので、
ほとんどの人が「緊張します」と言います。

慣れるまでは

たどたどしくなったり、
視線が泳いでしまったり、
話の内容が支離滅裂になったり、
頭が真っ白になって何も言えなかった・・という人も多いので、

場数を積んで早めに慣れていけると良いと思います。

面接というと
話の内容ばかりに気を取られる人が多いのですが

意外と入退室の流れもポイントです。

ここで頭を下げないと落とされる
ここで失礼しますと言ったらNGということはないのですが

総じて慣れていない人は

ちょこちょこ何度も頭を下げたり、
ドアを開けるとき「失礼します」部屋に入って「失礼します」と
「失礼します」を連発してくどい印象になったり、

しっかりお辞儀をするところで、さらっと会釈するだけになってしまい
良い印象を出せなかったり・・・ということがあります。
退出時にお尻を見せまいと後ずさりして移動する人もいたりします。

もちろん、受け答えの内容の方が重要度は高いので
しっかりそこで判断してもらえるように、
基本的な動きはマスターしておけるといいと思います。

それには、何でもいいので、一つ自分の定型フォームを作り
それを何度も練習して、体になじませておくといいと思います。

「失礼します」の連発や
ちょこちょこ頭を下げてしのいでいると

一つ一つの動きに重みがなくなります。

ですから、
「失礼します」というところ、
しっかり頭を下げるところを決めて、
あとは会釈にしてメリハリをつけます。

自分の定型フォームを何度も練習すると
動きに迷いがなくなるので、
すっとした印象になり、だいぶイメージが変わってきます。

人の印象は55%が視覚から受ける印象で決まるともいわれています。
印象は良いに越したことはないですから、ぜひ練習してみてください。

また、緊張のために本番で間違えてしまうこともあります。

動きに正解はありませんから、その場合は、そのままで大丈夫です。
そのまま落ち着いて続けてください。

そして実際に始まったら
会話のキャッチボールを意識して話します。

よく話す内容を暗記してよどみなく話すことがありますが
面接は発表会ではありませんから
その場その場で質問に応じて答えていく・・・という
習慣を初めからつけていった方がいいと思います。

暗記すると、

変なところで止まってしまったり
一つ言葉を忘れてしまうとその後が真っ白になってしまったり

あまりいい印象にならないことが多いです。

基本的には、「人対人の会話」ですから

事前準備をしっかりしたうえで、

あまり、良く見せよう、壮大な言葉で印象を良くしようと考えず
ありのままの自分でいくと良いと思います。

グループ面接

 

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面接は

1対1で行う個人面接と、
複数応募者と一緒に行うグループ面接があります。

面接官は1人のこともありますし、複数いる場合もあります。

一概には言えないのですが、

選考当初は、応募者の人数が多いこともあり、
1次面接はグループ面接が多いように感じます。

入退室の流れは、
前後の人に合わせて行えばいいので、
個人面接のときほど気にする必要はないと思います。

並んで座り、面接が始まっていきますが、
いつも端の人から発言を求められることもあれば、
順不同に指名されることもあります。

人によって質問を変えるところもありますので
その時の状況に合わせて臨機応変に対応してください。

グループ面接の注意点としては

他の人が話している間に自分は何を言おうか考えてしまう・・・ことです。

採用者側は、人の話を聞く姿勢を意外としっかり見ています。

ふとした笑いが起こった時、
「え~そうなの!」という驚きの話になった時、

ワンテンポ遅れた反応になると、
「ああ、自分のことで手一杯なんだな」と思われてしまいます。

「半分聞いて、半分考える」が理想ですが、
ついつい考えてしまう方が大きくなるようでしたら、
聞くに徹してしまった方がいいでしょう。

相槌うつ、話に反応する、
どんなことを話しているか聞く姿勢をしっかり態度に表します。

ときどき「○○さんの意見をどう思いますか?」と
聞かれることもあります。

グループ面接で、よくあるのは
自分が用意してきた内容が先に話した他の人と
重なってしまうことです。

自己PRや学チカは、添削を受けたり何度も練習したりして、
ある程度完成度が高くなっています。
同じ完成度のものが用意できるのであれば言い換えてもいいですが、
実際はなかなかむずかしいと思います。

そのため、個人的には
そのまま自分が用意したものを話すことをおすすめしています。

臨機応変に行動できるところです」
「挑戦心があります」

といったキーワードが同じになってしまっても、
エピソードまで重なることはそうそうないと思いますので、
エピソード部分や自分なりの考えや取り組みの部分を
詳しく話して差別化を図りましょう。

ただ、「最近気になるニュースはなんですか?」と聞かれ

「コロナです」「コロナです」と続いたら
自分のときは、少し切り口を変えて話す臨機応変さが欲しいところです。

コロナであっても
経済活動なのか?
学校の9月入学についてなのか?
医療現場への思いなのか?

はっきりわけて話せると良いと思います。

また、複数の人で面接を受けていますから
自分ばかりが長々話をしないように気を付けます。
1分くらいでまとめるといいと思います。

「他の人もいるから・・」と意識しすぎると短くなる傾向が
「この機会を最大限生かすために言いたいことは全部言おう」と思うと
長くなる傾向があります。

短すぎると伝えられる情報量が限られてしまうため
あっさりとした印象になりやすく、それが自分の評価になってしまいます。

逆に2分以上になってしまうと、
「話が長いな・・」と思われてしまいます。

1分から1分半くらいで
伝えたいことがまとまるようにしっかり準備し、

声のスピードやトーンなど聞きやすさも大切ですから、
何度も練習してから臨むことをおすすめします。

面接は場数を踏んで慣れる

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選考が進んでいくと、いよいよ面接です。

人前で話すことが得意、
全然緊張しないタイプ・・という人は別ですが、

たいていは、どれだけレクチャーを受けても、面接は必ず緊張します。

理論うんぬんよりも、ある程度は経験値だと思いますから

本番の選考でも模擬面接でも、
とにかく回数を重ねて、少しずつ慣れていけると思います。

第一志望の企業は、一回一回が勝負です。
確実に次に進めるよう、一回一回の面接を大切にしてください。

そのため、第一志望の会社を受ける前に、
2,3度、実際の面接で場数を踏んでおけるように
スケジュールを組んでいくといいと思います。

知らない人の前で話す緊張感
話のスピードやトーン
どんなことが聞かれるのか?
答えるまでにどのくらい時間が取れるか?
30分受けた後の疲労感・・など

実際に体験しないとわからない感覚がたくさんあります。

ネットに書いてあった通りの流れだ・・・
志望動機や自己PRは全然聞かれなかった・・・
雑談で終わっちゃったよ・・

など、

面接での雰囲気は、企業によってまちまちですが、
いろいろなケースの面接を経験しておくことで

ただでさえ、緊張する第一志望の面接に
多少心の余裕をもって臨めます。

第一志望の面接では

NGワードは言わないようにしなきゃ・・・
変なことをいって深堀されるとこわい・・
とにかくうまくまとめなきゃ・・・

と意識しすぎて、

本来の自分のらしさを出せないまま終えてしまうことが多いです。

面接は、実際に会って話をしながら、
その学生の素の状態、
今後の可能性を探っていこうというものなので

通り一辺倒の受け答えや
早く終わらせたいと伝わってしまうような
あっさりした内容では

なかなか先に進むのは難しくなってきます。

面接でも、採用者側の視点を意識した受け答えや振る舞いが必要です。

ESのところでもお話した通り

自分なりの考えや視点、
具体的な取り組みや結果
経験からの学びなどを含め

ESに書ききれなかった詳細を
さらに掘り下げて話していくことがポイントです。

そうした内容を、
短時間に簡潔にわかりやすく話すのは
さらに難しいです。

ですので、場慣れが必要なのです。

よく目にするのが、
「第一志望が1回目の面接・・・」というケースで
100%の力を出し切れないまま終わってしまうことが多く、

せっかくのチャンスが活かしきれず、非常にもったいないと感じます。

5回くらい経験すると、
自己PRと学チカはちゃんと言えるようになった・・
流れはつかめてきたから漠然とした不安はなくなった・・と

なってきますから、
その状態で第一志望に臨めると、
もう一つ上のポイントを意識して受け答えができます。

ある程度経験を積んで、
余裕をもって第一志望の面接に臨めると良いと思います

グループワーク・ディスカッション

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書類や筆記試験が通過すると、

いよいよ対面での選考に入ります。

今年はzoomなどオンラインで実施されている企業が多いですね。

いきなり面接に入るところもあれば、

グループワーク(GW)やグループディスカッション(GD)
を実施するところもあります。

GWは、グループごとに出された課題をおこない最後に発表するもの
GDは、与えられたテーマについて複数で討論し、
最後に発表するものです。

GW,GDのポイントは、傍観者にならずに必ず参加することです。

ときどき意欲の高い、押しの強い人たちでささっと進められてしまい、
その他の人たちは黙ってみている・・という状況になることがありますが、

そういった場合も
おまかせにならないように課題には主体的に取り組みましょう。

ささっと進められていても、合間をみて意見を言ってみる

限られた人のみで進行していたら、
発言のない人に「どうですか?」と話を振ってみる

グループ内で仲良くなりすぎて、
話が脱線して違う方向に行ってしまったら、
さりげなく元に戻す

時間内に意見がまとまるように、頃合いをみて、
「そろそろまとめに入りますか?」と声をかける

といった感じで、主体的に関わるようにしましょう。

GDやGWではどんなときも、人の意見は否定しないようにします。

よく、「リーダをしないとだめですか?」と聞かれます。

もちろん、うまくできれば評価ポイントになりやすいので
できるようでしたら、やった方がいいと思います。

けれども、やったことのない人が無理してやっても
うまくまとめられず、結局失敗してしまった・・となると
それがその人の評価につながってしまい逆効果です。

ですので、無理する必要はないと思います。

ただ、グループ内で
「まとめ役はどうしましょう?」となったものの、
いつまで経っても決まらず・・・、
沈黙状態になってしまい、先に進まないという場合には
「私でよければ・・」と手を挙げる配慮があるといいと思います。

企業側は多様な人材を求めています。

みんながみんな、ぐいぐい引っ張るリーダーばかりだと
ちょっとうるさい感じになると思いませんか?

企業的には、

リーダーシップのある人
一歩下がって客観的に状況をみられる人
さりげなく他者を気遣える人
うまく意見を調整してまとめられる人など

いろんな人材がほしいのです。

ですから、

リーダーがうまくできないと落ち込む必要はありません。
自分なりに主体的に参加できれば大丈夫です。

ただ、傍観者にならないという点だけ気を付けてください。

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また意見を言うときは
なるべく自分の意見として言うように心がけましょう。

たとえば
「地球環境を守るためにできること」いうテーマで
「植樹の活動を増やしたい」ということを言いたいとき

隣のAさんに先に言われてしまったとします。

そんなときは

「Aさんと同じです」だけで終えてしまうと
Aさんの意見になってしまいますから

言葉を変えて、自分の言葉に言い換えて話すようにします。

「Aさんと重なってしまのですが・・
~、~という理由で、森林の数を増やしていくことが大切だと思います」

と自分がそう思った理由を重点的に説明するのです。

結果となる答えは同じでも、

そこに至る考えやそう思った理由は人それぞれですので
その部分をメインに話すようにしましょう。

GWやGDは

採用者がテーブルを確認して、
一人一人をみて決めることもあれば、
グループ単位で通過させたり、落としたりすることもあり
会社によってまちまちです。

また、せっかくいい対応をしても
たまたま見てもらえず、評価されなかったというケースも
往々にしてあります。

運、不運があり、
すぱっと割り切るのは難しいかもしれませんが、

いちいち気にしていてもきりがないので、
それも一つの縁だと思って、
見られていても、見られていなくても
目の前の課題に一生懸命取り組むのがいいと思います。

初めてのことはだれでも緊張します。

1,2回はうまくいかなくても

あまり気にせずに、場数を踏めたと思って
気持ちを切り替えて次へ進むようにしていきましょう。

筆記試験対策

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筆記試験は、苦労している人とそうでない人に
分かれる気がします。

理数系が強い人はそれほどでもありませんが

文系の学生からは、長い間触れていないこともあってか
数学に苦しんでいる話をよく聞きます。

「問題集をやっていますが、
解答をみても何をいっているのかわかりません」
という声が多いです。

苦手なゆえに先延ばしてしまい、
行き当たりばったりで受けるものの落ち続け・・・

「このままではだめだ」とようやく重い腰を上げる人も少なくありません。

筆記試験対策は、一朝一夕にはできません。

そこそこでできている人はいいのですが、

とても苦手でそれまで何もやってこなかったという人が
今日やって明日できるようになる問題ではありません。

「明後日、SPIがあるんですが、今からやって間に合いますか?」
と聞かれることがあります。

やらないよりはやった方がいいと思いますが、
正直、飛躍的に点数をアップさせるのは難しいと感じます。

筆記が通らないと、面接に進めないケースが多いので
そんなときは
「少しずつ前もっていたらよかったのに・・」ととても残念に思います。

大手企業の中には
筆記試験を足きりに使っているところもあります。

あまりに応募者が多いと、人事の人でさばききれないため
ある程度、学力のある学生を・・と筆記試験でしぼってしまうのです。

筆記試験に関しては
「どのくらいできればいいですか?」という質問もよく受けます。

これは、企業によってまちまちです。

ヒューマンスキルを重視するところなどは
ごくごく常識的なレベルであればOKです

という企業もあれば

入社後覚えてもらうことがたくさんあるので、
ある程度学力がないと、会社側も学生側もお互い幸せになれない・・と
一定レベル以上をクリアしないと先に進めないという企業もあります。

金融系は入社後、金融知識のテストがあったり、
数字を扱う機会が多いため、数学的スキルを重視の傾向があります。

誰もが知っているような大手人気企業は、
応募人数が莫大な数になりますので、結構高い水準を求められます。

応募する企業によって、出題される問題も違いますので
先輩方の就職報告書を見たり、
筆記試験対策のテキストの巻末にまとめられている傾向を確認するなどして
志望する業界の傾向に合わせて対策をしておきましょう。

もし、ある程度の水準を求められるようであれば、
早い時間から隙間時間を利用して少しずつやっておくことを
おすすめしています。

授業に就活に課題に・・と意外と忙しいので、
あまり筆記試験対策のための時間は取れないと思います。

そのため、毎日の通学時間や授業の空き時間、
待ち合わせしている友達を待っている時間など
隙間時間を活用して、少しずつ進めておくと良いと思います。

個人的には、1冊の本を2~3回転くらいしておくと良いと思います。

何冊もやる人もいますが、
確実に問題が解けるようになることが目的なので
問題の解説を読んで、できるようになるかは微妙なところです。
同じ問題を複数回やった方が、やり方が定着するように感じます。

考え方にもよると思うので、自分のやり方にあった方法を
選んで下さい。

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「数学が全くわかりません」という学生には、
必ず点数を取れる問題を作ることをおすすめしています。

本当に数学が苦手な人には
1冊を通しでやってみても、
字を追っているだけになってしまい
すべてをマスターすることはなかなか難しいと思います。

そのため、計算問題、食塩水、利益算など、
解説をみてわかりそうな問題を徹底的に練習して
その問題が出たら、必ず点数を取れるようにしておくのです。

100点を取る必要はありませんが、
企業側が満たした基準はクリアーしないと進めません。
数学の点数が0点に近い状態は、避ける必要があります。

毎日、計算ドリルをしている人や

中学入試レベルの問題が多いので
メルカリで中学受験の問題集を買ってやったという人や

塾講師のアルバイトをしている学生で
数学担当の同僚に教えてもらっているという人もいました。

就活は実際に動き出すと、結構やることが多く
本来の大学の授業もありますから、
一つ一つの作業に十分時間を割くことがむずかしくなっていきます。

「事前にもっと調べていたらよかったのですが・・」
「もっと前からやっておかないとだめだったんですね」
「全く時間が足りなくて、準備不十分なまま臨んでいます」

といった声を毎年よく聞きます。

一生の仕事になるかもしれないことに
準備不十分なまま臨んでしまうのはとてももったいないです。

結果はどうであれ、
自分なりにやれることは全部やって臨めると
悔いも残らないと思います。

激戦業界を志望するときの注意点

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ときどき

企業研究もして、OGにも会い、添削も受けてESを出したのに、
なかなか進まないというケースがあります。

業界の中には
学生に大人気でつわもの揃いの激戦業界と
そうでない業界があります。

超人気の激戦業界ばかりを受けると、
ちゃんとやっているのに、出しても出しても通らない・・
ということが往々にしておこります。

就活は、
やりたい仕事に就くことが一番のゴールだと思うので、
私は、たとえ激戦であっても、
一番興味のある業界は貫いた方がいいと思っています。

ただ

受けるすべての業界が超人気の激戦業界になると、
当然ながら、全滅する可能性もでてきます。

とにかく量を出せば通るというものではないので、
きちんと仕上がったものを出さないと通過しません。

「昨日徹夜で書きました」というESを100社分出しても、
100通お祈りメールが来ることもあるのです。

それなら、30社に絞って
一つ一つきちんと仕上げた方が、
個人的には選考が進む可能性は高くなると思っています。

その仕上がり度合いが、
激戦業界は非常に高いレベルを求められます。

100点のESを出しても、
まわりが120点の出来栄えの人ばかりだと落ちてしまうのです。

そのため、

志望度の高い業界が激戦だった場合、

その業界への想いが強くても業界は一つに絞らず、
第二、第三にはそうでない業界、受け皿となるような業界を
受けるように勧めています。

食品、旅行、マスコミ、ブライダル、出版、生活用品、化粧品などは
は大人気です。

特に食品、中でもお菓子、パン、調味料、飲料、乳業などは
本当に志望する学生が多いです。

女性には、
化粧品の企画開発をする総合職も非常に狭き門です。
化粧品志望の人には、美容部員も含めて受けてみるよう勧めています。

また、

鉄道(中小がない)、デベロッパー大手不動産、インフラ業界も、
毎年一定数、志望度の強い志望者がいますがなかなか難しいです。

ITやECは今後伸びていくであろう業界で、募集も多くみられます。
最近は、SE志望の学生が増えているように感じます。
ISの早期選考で、早々と決めていく学生少なくありません。

商社は業界の幅がひろく、
中小企業もたくさんあるので一つ入れておくといいかもしれません。
食品メーカー志望の学生には、
大手食品の子会社や食品商社もいれてみるよう提案しています。

外食、販売、塾、生保レディ、スーパー、サービス業などは
比較的、選考が進みやすいと感じていますが、
離職率が高めなので、仕事内容や勤続年数など
確認してみると良いと思います。

このように
業界ごとに難易度に差がでてくるため、
同じ内容であっても、進むESと落ちるESがでてきます。

人はやはり進んでいくとうれしいものです。
それがモチベーションとなって、
「また次も頑張ろう」と意欲をもらえたりもします。

激戦ばかり超大手を10社受け、10社すべてに落ちてしまうと、

決してできていないわけではないのに、
「私、何やっているんだろう・・全然通らないじゃん、
やりたくなくなってきた・・・・・」
と負のスパイラルに陥りやすくなります。

そのため、選考が比較的進みやすい業界をいれて、
自分のモチベーションが続くような環境をつくっておくのも
ポイントだと思います。

最近は、ISの早期選考で進める企業も多いです。
IS先の早期選考で面接経験を積み、運よく内定を得られると、

「最悪、行くところがないということにはならない」と
心に余裕がもてて、想像以上に精神的にその後の活動が楽になります。

5月、6月になると内定を得る学生が出てきます。

内定を得た友達の声は、どうしても気になります。

そんなときに、行く行かないは別にして一つ内定があると、
心のお守りになると思います。

学チカ サークル・ボランティア

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サークル、ボランティアの話もよくあがります。

仲間をまとめた、調整役となった、
懸け橋的存在で上の学年と下の学年を取り持った・・
といった内容をよく目にします。

もし取り上げようと思っている話が、

学内サークルのエピソードで、
活動頻度も少なく、目立った活動も行われていないものであれば、
他のエピソードを探った方がいいかもしれません。

面接で深堀されて、
「実はそれほどでもなかった感」が伝わってしまうと
逆効果になってしまうことがあるためです。

サークルといっても、

大人数なインカレサークルでの煩雑な交渉や取りまとめ、
季節ごとに行われる大々的なイベントの幹部、
レベルの高い本格的な大会出場・・などであれば、

その取り組みに数字などをいれて
具体的に書いていくと実態をつかみやすく、
人物像が伝わりやすくなります。

社会人と一緒に行うサークルなどは、
幅広い年齢層の人と接する機会が多いですね。

活動の中で、
社会人としての視点に気づかされたり
それまで知らなかったビジネス感覚に触れたことはないか、
思い出してみて、その時の気づきや学びをまとめるのも一つです。

また幅広い世代間でチームワークを取る機会が多いため、
価値観の違う世代間の調整役やまとめた苦労などを
書いてもいいかもしれません。

取り上げられるような活躍がない場合でも
ただ参加して楽しんだ・・ではなく、

何か自分なりに主体的に取り組んだこと、
つまずきやほころびをほぐして円滑に進めたこと、
チームで活動することで、学んだことや気づいたこと

などをピックアップして書いてみてください。

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また、ボランティアの話も増えてきたように感じます。

最近は、
空いている時間を利用して行うボランティアだけでなく、

地方活性化、災害復興に関連するような
地方に出向いてのボランティア

発展途上国での海外ボランティア、

酪農や農業など長期間にわたり
宿泊を伴って行うボランティアなど、

多種多様なボランティアがあります。

もし興味がある人は、時間があるときに思い切って参加してみるといいと思います。

ボランティアは活動に意味があるので
当然、友達と行ってもいいのですが、

ちょっと目を引くようなボランティアには、
結構単身で行っている人が多いような気がします。

一概には言えないと思いますが、
たくさんの人の話を聞いていると
単身で参加した方が学べるものはたくさんあるように感じます。

一人で参加するということにも思い切りが必要ですし、
現地で0から知り合いを作ったり、
大変なことをあれこれ考えて乗り越えていくのも一人なので

困難に立ち向かう力や行動力、自立心がより育まれるのかもしれません。

現地の人や一緒に参加した初対面の人とも
単身で行った方が、濃い関係を作れるケースが
多いように感じます。

ボランティアは大学以外の人と接する機会なので、
勉強になることが多くあると思います。

普段の生活の中では、

思いもしなかった価値観に触れたり、
意外な現実を目にしたりすることもあります。

そうして何に心を動かされたときは、
何にどう思ったのか?どんなところに心が動いたのか?を
メモしておくと良いと思います。

そうした気持ちの変化と合わせて
苦労したことや、主体的に取り組んだこと、
学びを得られたことに焦点を絞って
具体的に書いていけるといいと思います。

ときどき、
時系列にやったことを書き並べて、
ボランティアの活動報告書のようになっているケースがあります。

採用者側は、ボランティアの内容ではなく、
その人がどんな人なのか?を見たいので、
事実羅列だけになってしまうと人物像があまり伝わりません。

自分はどう関わったのか?
自分なりの気づきや学びを盛り込んで
人物像を伝えていくことがポイントです。