キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

学チカ サークル・ボランティア

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サークル、ボランティアの話もよくあがります。

仲間をまとめた、調整役となった、
懸け橋的存在で上の学年と下の学年を取り持った・・
といった内容をよく目にします。

もし取り上げようと思っている話が、

学内サークルのエピソードで、
活動頻度も少なく、目立った活動も行われていないものであれば、
他のエピソードを探った方がいいかもしれません。

面接で深堀されて、
「実はそれほどでもなかった感」が伝わってしまうと
逆効果になってしまうことがあるためです。

サークルといっても、

大人数なインカレサークルでの煩雑な交渉や取りまとめ、
季節ごとに行われる大々的なイベントの幹部、
レベルの高い本格的な大会出場・・などであれば、

その取り組みに数字などをいれて
具体的に書いていくと実態をつかみやすく、
人物像が伝わりやすくなります。

社会人と一緒に行うサークルなどは、
幅広い年齢層の人と接する機会が多いですね。

活動の中で、
社会人としての視点に気づかされたり
それまで知らなかったビジネス感覚に触れたことはないか、
思い出してみて、その時の気づきや学びをまとめるのも一つです。

また幅広い世代間でチームワークを取る機会が多いため、
価値観の違う世代間の調整役やまとめた苦労などを
書いてもいいかもしれません。

取り上げられるような活躍がない場合でも
ただ参加して楽しんだ・・ではなく、

何か自分なりに主体的に取り組んだこと、
つまずきやほころびをほぐして円滑に進めたこと、
チームで活動することで、学んだことや気づいたこと

などをピックアップして書いてみてください。

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また、ボランティアの話も増えてきたように感じます。

最近は、
空いている時間を利用して行うボランティアだけでなく、

地方活性化、災害復興に関連するような
地方に出向いてのボランティア

発展途上国での海外ボランティア、

酪農や農業など長期間にわたり
宿泊を伴って行うボランティアなど、

多種多様なボランティアがあります。

もし興味がある人は、時間があるときに思い切って参加してみるといいと思います。

ボランティアは活動に意味があるので
当然、友達と行ってもいいのですが、

ちょっと目を引くようなボランティアには、
結構単身で行っている人が多いような気がします。

一概には言えないと思いますが、
たくさんの人の話を聞いていると
単身で参加した方が学べるものはたくさんあるように感じます。

一人で参加するということにも思い切りが必要ですし、
現地で0から知り合いを作ったり、
大変なことをあれこれ考えて乗り越えていくのも一人なので

困難に立ち向かう力や行動力、自立心がより育まれるのかもしれません。

現地の人や一緒に参加した初対面の人とも
単身で行った方が、濃い関係を作れるケースが
多いように感じます。

ボランティアは大学以外の人と接する機会なので、
勉強になることが多くあると思います。

普段の生活の中では、

思いもしなかった価値観に触れたり、
意外な現実を目にしたりすることもあります。

そうして何に心を動かされたときは、
何にどう思ったのか?どんなところに心が動いたのか?を
メモしておくと良いと思います。

そうした気持ちの変化と合わせて
苦労したことや、主体的に取り組んだこと、
学びを得られたことに焦点を絞って
具体的に書いていけるといいと思います。

ときどき、
時系列にやったことを書き並べて、
ボランティアの活動報告書のようになっているケースがあります。

採用者側は、ボランティアの内容ではなく、
その人がどんな人なのか?を見たいので、
事実羅列だけになってしまうと人物像があまり伝わりません。

自分はどう関わったのか?
自分なりの気づきや学びを盛り込んで
人物像を伝えていくことがポイントです。