キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

激戦業界を志望するときの注意点

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ときどき

企業研究もして、OGにも会い、添削も受けてESを出したのに、
なかなか進まないというケースがあります。

業界の中には
学生に大人気でつわもの揃いの激戦業界と
そうでない業界があります。

超人気の激戦業界ばかりを受けると、
ちゃんとやっているのに、出しても出しても通らない・・
ということが往々にしておこります。

就活は、
やりたい仕事に就くことが一番のゴールだと思うので、
私は、たとえ激戦であっても、
一番興味のある業界は貫いた方がいいと思っています。

ただ

受けるすべての業界が超人気の激戦業界になると、
当然ながら、全滅する可能性もでてきます。

とにかく量を出せば通るというものではないので、
きちんと仕上がったものを出さないと通過しません。

「昨日徹夜で書きました」というESを100社分出しても、
100通お祈りメールが来ることもあるのです。

それなら、30社に絞って
一つ一つきちんと仕上げた方が、
個人的には選考が進む可能性は高くなると思っています。

その仕上がり度合いが、
激戦業界は非常に高いレベルを求められます。

100点のESを出しても、
まわりが120点の出来栄えの人ばかりだと落ちてしまうのです。

そのため、

志望度の高い業界が激戦だった場合、

その業界への想いが強くても業界は一つに絞らず、
第二、第三にはそうでない業界、受け皿となるような業界を
受けるように勧めています。

食品、旅行、マスコミ、ブライダル、出版、生活用品、化粧品などは
は大人気です。

特に食品、中でもお菓子、パン、調味料、飲料、乳業などは
本当に志望する学生が多いです。

女性には、
化粧品の企画開発をする総合職も非常に狭き門です。
化粧品志望の人には、美容部員も含めて受けてみるよう勧めています。

また、

鉄道(中小がない)、デベロッパー大手不動産、インフラ業界も、
毎年一定数、志望度の強い志望者がいますがなかなか難しいです。

ITやECは今後伸びていくであろう業界で、募集も多くみられます。
最近は、SE志望の学生が増えているように感じます。
ISの早期選考で、早々と決めていく学生少なくありません。

商社は業界の幅がひろく、
中小企業もたくさんあるので一つ入れておくといいかもしれません。
食品メーカー志望の学生には、
大手食品の子会社や食品商社もいれてみるよう提案しています。

外食、販売、塾、生保レディ、スーパー、サービス業などは
比較的、選考が進みやすいと感じていますが、
離職率が高めなので、仕事内容や勤続年数など
確認してみると良いと思います。

このように
業界ごとに難易度に差がでてくるため、
同じ内容であっても、進むESと落ちるESがでてきます。

人はやはり進んでいくとうれしいものです。
それがモチベーションとなって、
「また次も頑張ろう」と意欲をもらえたりもします。

激戦ばかり超大手を10社受け、10社すべてに落ちてしまうと、

決してできていないわけではないのに、
「私、何やっているんだろう・・全然通らないじゃん、
やりたくなくなってきた・・・・・」
と負のスパイラルに陥りやすくなります。

そのため、選考が比較的進みやすい業界をいれて、
自分のモチベーションが続くような環境をつくっておくのも
ポイントだと思います。

最近は、ISの早期選考で進める企業も多いです。
IS先の早期選考で面接経験を積み、運よく内定を得られると、

「最悪、行くところがないということにはならない」と
心に余裕がもてて、想像以上に精神的にその後の活動が楽になります。

5月、6月になると内定を得る学生が出てきます。

内定を得た友達の声は、どうしても気になります。

そんなときに、行く行かないは別にして一つ内定があると、
心のお守りになると思います。