キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

筆記試験対策

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筆記試験は、苦労している人とそうでない人に
分かれる気がします。

理数系が強い人はそれほどでもありませんが

文系の学生からは、長い間触れていないこともあってか
数学に苦しんでいる話をよく聞きます。

「問題集をやっていますが、
解答をみても何をいっているのかわかりません」
という声が多いです。

苦手なゆえに先延ばしてしまい、
行き当たりばったりで受けるものの落ち続け・・・

「このままではだめだ」とようやく重い腰を上げる人も少なくありません。

筆記試験対策は、一朝一夕にはできません。

そこそこでできている人はいいのですが、

とても苦手でそれまで何もやってこなかったという人が
今日やって明日できるようになる問題ではありません。

「明後日、SPIがあるんですが、今からやって間に合いますか?」
と聞かれることがあります。

やらないよりはやった方がいいと思いますが、
正直、飛躍的に点数をアップさせるのは難しいと感じます。

筆記が通らないと、面接に進めないケースが多いので
そんなときは
「少しずつ前もっていたらよかったのに・・」ととても残念に思います。

大手企業の中には
筆記試験を足きりに使っているところもあります。

あまりに応募者が多いと、人事の人でさばききれないため
ある程度、学力のある学生を・・と筆記試験でしぼってしまうのです。

筆記試験に関しては
「どのくらいできればいいですか?」という質問もよく受けます。

これは、企業によってまちまちです。

ヒューマンスキルを重視するところなどは
ごくごく常識的なレベルであればOKです

という企業もあれば

入社後覚えてもらうことがたくさんあるので、
ある程度学力がないと、会社側も学生側もお互い幸せになれない・・と
一定レベル以上をクリアしないと先に進めないという企業もあります。

金融系は入社後、金融知識のテストがあったり、
数字を扱う機会が多いため、数学的スキルを重視の傾向があります。

誰もが知っているような大手人気企業は、
応募人数が莫大な数になりますので、結構高い水準を求められます。

応募する企業によって、出題される問題も違いますので
先輩方の就職報告書を見たり、
筆記試験対策のテキストの巻末にまとめられている傾向を確認するなどして
志望する業界の傾向に合わせて対策をしておきましょう。

もし、ある程度の水準を求められるようであれば、
早い時間から隙間時間を利用して少しずつやっておくことを
おすすめしています。

授業に就活に課題に・・と意外と忙しいので、
あまり筆記試験対策のための時間は取れないと思います。

そのため、毎日の通学時間や授業の空き時間、
待ち合わせしている友達を待っている時間など
隙間時間を活用して、少しずつ進めておくと良いと思います。

個人的には、1冊の本を2~3回転くらいしておくと良いと思います。

何冊もやる人もいますが、
確実に問題が解けるようになることが目的なので
問題の解説を読んで、できるようになるかは微妙なところです。
同じ問題を複数回やった方が、やり方が定着するように感じます。

考え方にもよると思うので、自分のやり方にあった方法を
選んで下さい。

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「数学が全くわかりません」という学生には、
必ず点数を取れる問題を作ることをおすすめしています。

本当に数学が苦手な人には
1冊を通しでやってみても、
字を追っているだけになってしまい
すべてをマスターすることはなかなか難しいと思います。

そのため、計算問題、食塩水、利益算など、
解説をみてわかりそうな問題を徹底的に練習して
その問題が出たら、必ず点数を取れるようにしておくのです。

100点を取る必要はありませんが、
企業側が満たした基準はクリアーしないと進めません。
数学の点数が0点に近い状態は、避ける必要があります。

毎日、計算ドリルをしている人や

中学入試レベルの問題が多いので
メルカリで中学受験の問題集を買ってやったという人や

塾講師のアルバイトをしている学生で
数学担当の同僚に教えてもらっているという人もいました。

就活は実際に動き出すと、結構やることが多く
本来の大学の授業もありますから、
一つ一つの作業に十分時間を割くことがむずかしくなっていきます。

「事前にもっと調べていたらよかったのですが・・」
「もっと前からやっておかないとだめだったんですね」
「全く時間が足りなくて、準備不十分なまま臨んでいます」

といった声を毎年よく聞きます。

一生の仕事になるかもしれないことに
準備不十分なまま臨んでしまうのはとてももったいないです。

結果はどうであれ、
自分なりにやれることは全部やって臨めると
悔いも残らないと思います。