キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

学チカ 留学

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学チカについても見ていきましょう。

長期、短期含め、学チカに、
留学経験を上げる人も珍しくありません。

グローバル化が進んでいく中で、
海外とのかかわりに力を入れている会社にはプラスに働きます。

こちらもアルバイト同様、せっかく良いエピソードがあるのに、
ありがちな話でまとめてしまい、もったいないと感じることがあります。

大学での留学が、初めての海外という人も多いので、
行き始めた当初の英語に慣れるまでの苦労を、
延々と取り上げるケースが本当に多いです。

言ってることがわからない、
授業についていくのに精いっぱい、
ホームシックになりかけた

そのため、

わからないことその都度先生に聞くようにした、
現地のテレビを見て耳を慣らした、
わからない単語が出てくるたびに一つ一つ調べたなど・・
英語の学びに対するエピソードです。

初めての海外ですと、初日は強烈なインパクトを受けると思います。
言葉も通じず、英語だらけで自分はやっていけるのか・・・と。

その不安はよくわかります。

ただ、それを
学生時代に一番力を注いだことを書く就活の欄に書くのか?
という点を、一度慎重に考えてみてください。

ここでも厳しい見方をすると、
そもそも英語の勉強をするために高いお金を払って行っているのだから、
そこを頑張るは当然だよね・・と思われてしまう可能性があります。

わざわざお金を払って行っているのに、
日本人とばかり話してあまり身につかなかった
消極的になってしまい、全然話せずに終わってしまった、
ということの方が、

「行った意味あるの?」と思われてしまう可能性があります。

英語の勉強に行ったのだから、そこはどうにかこうにか乗り越えて、
その後の生活を充実させてほしいところです。

その山を乗り越えた後の語学の勉強以外でのプラスアルファの部分、
自発的な行動にフォーカスしてみましょう。

ボランティアでも、現地の人との交流でも、休みの時に個別で行った旅行でも、何か自分から行った一歩踏み込んだ経験があれば、そちらを書くといいと思います。

留学の後半は、現地の生活にも慣れ余裕がもてる時期ですので、
自分でも自覚しないまま、一歩踏み込んだ挑戦をしていることが多々あります。ぜひ一度スケジュール帳を見直して、思い出してみてください。

 

ESで取り上げる効果的なエピソードは、
一歩踏み込んだもの、平均的レベル以上のものが多いので
まとめていくのがとても難しいと思います。

また、学生生活は受け身でいても問題なく日々の生活が回っていくので、
なんとなく目の前にあるものをやっていくだけで過ぎていってしまったという人が多いのではないでしょうか。

そのとき、後々こういうことが必要だといわれていたら、
もっとちゃんとやっていたのに・・と思う部分もあると思います。

社会人として求められる主体性やビジネスの視点は
とても厳しいものですね。

でも、そこが、学生と社会人の違いであり、
お金を出す側ともらう側の違いなのだと思います。

社会人としての意識を理解しながら、
少し厳しい見方に少しずつ慣れていってください。
そうすると、面接での受け答えも変わってくると思います。