キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

筆記試験対策

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筆記試験は、苦労している人とそうでない人に
分かれる気がします。

理数系が強い人はそれほどでもありませんが

文系の学生からは、長い間触れていないこともあってか
数学に苦しんでいる話をよく聞きます。

「問題集をやっていますが、
解答をみても何をいっているのかわかりません」
という声が多いです。

苦手なゆえに先延ばしてしまい、
行き当たりばったりで受けるものの落ち続け・・・

「このままではだめだ」とようやく重い腰を上げる人も少なくありません。

筆記試験対策は、一朝一夕にはできません。

そこそこでできている人はいいのですが、

とても苦手でそれまで何もやってこなかったという人が
今日やって明日できるようになる問題ではありません。

「明後日、SPIがあるんですが、今からやって間に合いますか?」
と聞かれることがあります。

やらないよりはやった方がいいと思いますが、
正直、飛躍的に点数をアップさせるのは難しいと感じます。

筆記が通らないと、面接に進めないケースが多いので
そんなときは
「少しずつ前もっていたらよかったのに・・」ととても残念に思います。

大手企業の中には
筆記試験を足きりに使っているところもあります。

あまりに応募者が多いと、人事の人でさばききれないため
ある程度、学力のある学生を・・と筆記試験でしぼってしまうのです。

筆記試験に関しては
「どのくらいできればいいですか?」という質問もよく受けます。

これは、企業によってまちまちです。

ヒューマンスキルを重視するところなどは
ごくごく常識的なレベルであればOKです

という企業もあれば

入社後覚えてもらうことがたくさんあるので、
ある程度学力がないと、会社側も学生側もお互い幸せになれない・・と
一定レベル以上をクリアしないと先に進めないという企業もあります。

金融系は入社後、金融知識のテストがあったり、
数字を扱う機会が多いため、数学的スキルを重視の傾向があります。

誰もが知っているような大手人気企業は、
応募人数が莫大な数になりますので、結構高い水準を求められます。

応募する企業によって、出題される問題も違いますので
先輩方の就職報告書を見たり、
筆記試験対策のテキストの巻末にまとめられている傾向を確認するなどして
志望する業界の傾向に合わせて対策をしておきましょう。

もし、ある程度の水準を求められるようであれば、
早い時間から隙間時間を利用して少しずつやっておくことを
おすすめしています。

授業に就活に課題に・・と意外と忙しいので、
あまり筆記試験対策のための時間は取れないと思います。

そのため、毎日の通学時間や授業の空き時間、
待ち合わせしている友達を待っている時間など
隙間時間を活用して、少しずつ進めておくと良いと思います。

個人的には、1冊の本を2~3回転くらいしておくと良いと思います。

何冊もやる人もいますが、
確実に問題が解けるようになることが目的なので
問題の解説を読んで、できるようになるかは微妙なところです。
同じ問題を複数回やった方が、やり方が定着するように感じます。

考え方にもよると思うので、自分のやり方にあった方法を
選んで下さい。

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「数学が全くわかりません」という学生には、
必ず点数を取れる問題を作ることをおすすめしています。

本当に数学が苦手な人には
1冊を通しでやってみても、
字を追っているだけになってしまい
すべてをマスターすることはなかなか難しいと思います。

そのため、計算問題、食塩水、利益算など、
解説をみてわかりそうな問題を徹底的に練習して
その問題が出たら、必ず点数を取れるようにしておくのです。

100点を取る必要はありませんが、
企業側が満たした基準はクリアーしないと進めません。
数学の点数が0点に近い状態は、避ける必要があります。

毎日、計算ドリルをしている人や

中学入試レベルの問題が多いので
メルカリで中学受験の問題集を買ってやったという人や

塾講師のアルバイトをしている学生で
数学担当の同僚に教えてもらっているという人もいました。

就活は実際に動き出すと、結構やることが多く
本来の大学の授業もありますから、
一つ一つの作業に十分時間を割くことがむずかしくなっていきます。

「事前にもっと調べていたらよかったのですが・・」
「もっと前からやっておかないとだめだったんですね」
「全く時間が足りなくて、準備不十分なまま臨んでいます」

といった声を毎年よく聞きます。

一生の仕事になるかもしれないことに
準備不十分なまま臨んでしまうのはとてももったいないです。

結果はどうであれ、
自分なりにやれることは全部やって臨めると
悔いも残らないと思います。

激戦業界を志望するときの注意点

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ときどき

企業研究もして、OGにも会い、添削も受けてESを出したのに、
なかなか進まないというケースがあります。

業界の中には
学生に大人気でつわもの揃いの激戦業界と
そうでない業界があります。

超人気の激戦業界ばかりを受けると、
ちゃんとやっているのに、出しても出しても通らない・・
ということが往々にしておこります。

就活は、
やりたい仕事に就くことが一番のゴールだと思うので、
私は、たとえ激戦であっても、
一番興味のある業界は貫いた方がいいと思っています。

ただ

受けるすべての業界が超人気の激戦業界になると、
当然ながら、全滅する可能性もでてきます。

とにかく量を出せば通るというものではないので、
きちんと仕上がったものを出さないと通過しません。

「昨日徹夜で書きました」というESを100社分出しても、
100通お祈りメールが来ることもあるのです。

それなら、30社に絞って
一つ一つきちんと仕上げた方が、
個人的には選考が進む可能性は高くなると思っています。

その仕上がり度合いが、
激戦業界は非常に高いレベルを求められます。

100点のESを出しても、
まわりが120点の出来栄えの人ばかりだと落ちてしまうのです。

そのため、

志望度の高い業界が激戦だった場合、

その業界への想いが強くても業界は一つに絞らず、
第二、第三にはそうでない業界、受け皿となるような業界を
受けるように勧めています。

食品、旅行、マスコミ、ブライダル、出版、生活用品、化粧品などは
は大人気です。

特に食品、中でもお菓子、パン、調味料、飲料、乳業などは
本当に志望する学生が多いです。

女性には、
化粧品の企画開発をする総合職も非常に狭き門です。
化粧品志望の人には、美容部員も含めて受けてみるよう勧めています。

また、

鉄道(中小がない)、デベロッパー大手不動産、インフラ業界も、
毎年一定数、志望度の強い志望者がいますがなかなか難しいです。

ITやECは今後伸びていくであろう業界で、募集も多くみられます。
最近は、SE志望の学生が増えているように感じます。
ISの早期選考で、早々と決めていく学生少なくありません。

商社は業界の幅がひろく、
中小企業もたくさんあるので一つ入れておくといいかもしれません。
食品メーカー志望の学生には、
大手食品の子会社や食品商社もいれてみるよう提案しています。

外食、販売、塾、生保レディ、スーパー、サービス業などは
比較的、選考が進みやすいと感じていますが、
離職率が高めなので、仕事内容や勤続年数など
確認してみると良いと思います。

このように
業界ごとに難易度に差がでてくるため、
同じ内容であっても、進むESと落ちるESがでてきます。

人はやはり進んでいくとうれしいものです。
それがモチベーションとなって、
「また次も頑張ろう」と意欲をもらえたりもします。

激戦ばかり超大手を10社受け、10社すべてに落ちてしまうと、

決してできていないわけではないのに、
「私、何やっているんだろう・・全然通らないじゃん、
やりたくなくなってきた・・・・・」
と負のスパイラルに陥りやすくなります。

そのため、選考が比較的進みやすい業界をいれて、
自分のモチベーションが続くような環境をつくっておくのも
ポイントだと思います。

最近は、ISの早期選考で進める企業も多いです。
IS先の早期選考で面接経験を積み、運よく内定を得られると、

「最悪、行くところがないということにはならない」と
心に余裕がもてて、想像以上に精神的にその後の活動が楽になります。

5月、6月になると内定を得る学生が出てきます。

内定を得た友達の声は、どうしても気になります。

そんなときに、行く行かないは別にして一つ内定があると、
心のお守りになると思います。

学チカ サークル・ボランティア

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サークル、ボランティアの話もよくあがります。

仲間をまとめた、調整役となった、
懸け橋的存在で上の学年と下の学年を取り持った・・
といった内容をよく目にします。

もし取り上げようと思っている話が、

学内サークルのエピソードで、
活動頻度も少なく、目立った活動も行われていないものであれば、
他のエピソードを探った方がいいかもしれません。

面接で深堀されて、
「実はそれほどでもなかった感」が伝わってしまうと
逆効果になってしまうことがあるためです。

サークルといっても、

大人数なインカレサークルでの煩雑な交渉や取りまとめ、
季節ごとに行われる大々的なイベントの幹部、
レベルの高い本格的な大会出場・・などであれば、

その取り組みに数字などをいれて
具体的に書いていくと実態をつかみやすく、
人物像が伝わりやすくなります。

社会人と一緒に行うサークルなどは、
幅広い年齢層の人と接する機会が多いですね。

活動の中で、
社会人としての視点に気づかされたり
それまで知らなかったビジネス感覚に触れたことはないか、
思い出してみて、その時の気づきや学びをまとめるのも一つです。

また幅広い世代間でチームワークを取る機会が多いため、
価値観の違う世代間の調整役やまとめた苦労などを
書いてもいいかもしれません。

取り上げられるような活躍がない場合でも
ただ参加して楽しんだ・・ではなく、

何か自分なりに主体的に取り組んだこと、
つまずきやほころびをほぐして円滑に進めたこと、
チームで活動することで、学んだことや気づいたこと

などをピックアップして書いてみてください。

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また、ボランティアの話も増えてきたように感じます。

最近は、
空いている時間を利用して行うボランティアだけでなく、

地方活性化、災害復興に関連するような
地方に出向いてのボランティア

発展途上国での海外ボランティア、

酪農や農業など長期間にわたり
宿泊を伴って行うボランティアなど、

多種多様なボランティアがあります。

もし興味がある人は、時間があるときに思い切って参加してみるといいと思います。

ボランティアは活動に意味があるので
当然、友達と行ってもいいのですが、

ちょっと目を引くようなボランティアには、
結構単身で行っている人が多いような気がします。

一概には言えないと思いますが、
たくさんの人の話を聞いていると
単身で参加した方が学べるものはたくさんあるように感じます。

一人で参加するということにも思い切りが必要ですし、
現地で0から知り合いを作ったり、
大変なことをあれこれ考えて乗り越えていくのも一人なので

困難に立ち向かう力や行動力、自立心がより育まれるのかもしれません。

現地の人や一緒に参加した初対面の人とも
単身で行った方が、濃い関係を作れるケースが
多いように感じます。

ボランティアは大学以外の人と接する機会なので、
勉強になることが多くあると思います。

普段の生活の中では、

思いもしなかった価値観に触れたり、
意外な現実を目にしたりすることもあります。

そうして何に心を動かされたときは、
何にどう思ったのか?どんなところに心が動いたのか?を
メモしておくと良いと思います。

そうした気持ちの変化と合わせて
苦労したことや、主体的に取り組んだこと、
学びを得られたことに焦点を絞って
具体的に書いていけるといいと思います。

ときどき、
時系列にやったことを書き並べて、
ボランティアの活動報告書のようになっているケースがあります。

採用者側は、ボランティアの内容ではなく、
その人がどんな人なのか?を見たいので、
事実羅列だけになってしまうと人物像があまり伝わりません。

自分はどう関わったのか?
自分なりの気づきや学びを盛り込んで
人物像を伝えていくことがポイントです。

学チカ 留学

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学チカについても見ていきましょう。

長期、短期含め、学チカに、
留学経験を上げる人も珍しくありません。

グローバル化が進んでいく中で、
海外とのかかわりに力を入れている会社にはプラスに働きます。

こちらもアルバイト同様、せっかく良いエピソードがあるのに、
ありがちな話でまとめてしまい、もったいないと感じることがあります。

大学での留学が、初めての海外という人も多いので、
行き始めた当初の英語に慣れるまでの苦労を、
延々と取り上げるケースが本当に多いです。

言ってることがわからない、
授業についていくのに精いっぱい、
ホームシックになりかけた

そのため、

わからないことその都度先生に聞くようにした、
現地のテレビを見て耳を慣らした、
わからない単語が出てくるたびに一つ一つ調べたなど・・
英語の学びに対するエピソードです。

初めての海外ですと、初日は強烈なインパクトを受けると思います。
言葉も通じず、英語だらけで自分はやっていけるのか・・・と。

その不安はよくわかります。

ただ、それを
学生時代に一番力を注いだことを書く就活の欄に書くのか?
という点を、一度慎重に考えてみてください。

ここでも厳しい見方をすると、
そもそも英語の勉強をするために高いお金を払って行っているのだから、
そこを頑張るは当然だよね・・と思われてしまう可能性があります。

わざわざお金を払って行っているのに、
日本人とばかり話してあまり身につかなかった
消極的になってしまい、全然話せずに終わってしまった、
ということの方が、

「行った意味あるの?」と思われてしまう可能性があります。

英語の勉強に行ったのだから、そこはどうにかこうにか乗り越えて、
その後の生活を充実させてほしいところです。

その山を乗り越えた後の語学の勉強以外でのプラスアルファの部分、
自発的な行動にフォーカスしてみましょう。

ボランティアでも、現地の人との交流でも、休みの時に個別で行った旅行でも、何か自分から行った一歩踏み込んだ経験があれば、そちらを書くといいと思います。

留学の後半は、現地の生活にも慣れ余裕がもてる時期ですので、
自分でも自覚しないまま、一歩踏み込んだ挑戦をしていることが多々あります。ぜひ一度スケジュール帳を見直して、思い出してみてください。

 

ESで取り上げる効果的なエピソードは、
一歩踏み込んだもの、平均的レベル以上のものが多いので
まとめていくのがとても難しいと思います。

また、学生生活は受け身でいても問題なく日々の生活が回っていくので、
なんとなく目の前にあるものをやっていくだけで過ぎていってしまったという人が多いのではないでしょうか。

そのとき、後々こういうことが必要だといわれていたら、
もっとちゃんとやっていたのに・・と思う部分もあると思います。

社会人として求められる主体性やビジネスの視点は
とても厳しいものですね。

でも、そこが、学生と社会人の違いであり、
お金を出す側ともらう側の違いなのだと思います。

社会人としての意識を理解しながら、
少し厳しい見方に少しずつ慣れていってください。
そうすると、面接での受け答えも変わってくると思います。

自己PRのポイント

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ESで一番多く聞かれるのが、自己PRと学チカです。

中でも自己PRは、

自分の一番の強みを書くことで、
「自分はこういう人間です」ということを相手にわかってもらいます。

ですから、
自分が一番自信をもって話せる内容を書くといいでしょう。

よく「自分の強みがわかりません」とやってくる人がいますが、

そうしたときは、
友達や家族、バイト先の店長など周りの人に聞いてみてもいいですね。

自分では気づかなかった一面を知ることができるかもしれません。

他にも、
先日お話した大学生活の棚卸をしたノートや、
小学生のころからの自分をまとめた自己分析からも

「一人で黙々とやるタイプだな・・」
「何かやるときは、いつもみんなでやってるな・・」
「順序立ててやるのが得意なのかも・・」
など自分の傾向を読み取ることができます。

その際、
どんなエピソードを使うのか?しっかり吟味して考えることが大切です。

たとえば
「私の強みは優しさです」と言いたいときの例を挙げてみましょう。


ある人は
「 私の強みは優しさです。大学の授業で隣の友達が消しごむを忘れたといったので、私はすぐにさっと出して消しゴムを貸してあげました。とても喜んでくれて、感謝してくれたので、人へのやさしさは大事にしたいと思いました。」

別の人は
「私の強みは優しさです。大学の帰りにバス停で、おばあさんがお財布を無くして困っていました。一緒に探してあげたのですが結局見つからなくて、おばあさんが泣きそうな顔をされていたので、一緒に交番までいって事情を説明してあげました。よくよく話をきくと、おばあさんは一人暮らしでもう2か月も誰とも話をしていなくて、助けてもらったことが嬉しかったと言って、泣いて喜んでくれました。私はたまたま居合わせてちょっとした気遣いのつもりでしたが、こんなに人を喜ばせられることを知り、人へのやさしさは大事にしたいと思いました。」

どちらも優しい話ですが、どちらが優しいと思いますか?

後者をあげる人が多いのではないでしょうか?

前者はまあまあよくある話で、

バイトの友達、会社の同僚、ちょっとした知り合い・・
だれが横にいたとしても、「あっ、どうぞ」と貸してあげる気遣いが欲しいところです。

自己PRは自分の一番良い強みを取り上げるところです。

誰が聞いても
やさしいね、挑戦心あるね、行動力あるねと感じられる話をもってくることが大切です。

他の誰かもやっているような平均的なレベルの話だったり、
どこも起こっているようなよくある話だと

「それがあなたの最高値なのですね」と受け取られてしまいます。

日常生活でのよくある話ではなく、

頭一つでたような、
聞いた人が「へえ~そうなんだ」と納得してくれそうな自分の強みを

先日行った大学生活の棚卸しノートから
再度探してみてください。

どれがいいのか自信がない人は、
自分が「これなら・・」と思うエピソードに3つくらい〇をつけて
キャリアセンターへ相談に行ってみましょう。

キャリアセンターのカウンセラーは日々多くのESに目を通しています。

よくある展開のエピソードは十二分に承知していますので、

自分のエピソードの中で、
どれがカウンセラーの目からみて効果的なエピソードなのか?を
知っておくことは大切なことです。

そうしてどの話で書くのかが決まったら、
一気に自分が思うことを字数などは気にせずざっと書いてみましょう。

初めから、指定された字数を念頭に書く学生が多いのですが
字数が少ないと、「そんなに書けないから・・」と
本当に骨格だけのあっさりした内容になることがあります。

また初めから最後まで時系列に行ったことを書き連ねるケースも多いです。
どんなことを考え、どんな風に取り組んだのかが全くないため
人物像が伝わりづらくなってしまいます。

そのため、
エピソードの説明、伝えたいこと、自分なりの気づき、結果、
それを今後どう活かしたいのか?といったことについて
字数を気にせず伝えたいことを細かく書いてみてください。

それをもとに、200字、400字に削っていけば、
内容は600字の密度の濃いESになります。

当然、限られた字数で、すべてを説明することはできませんから、
自分のエピソードの中で
一番伝えたい部分にポイントを絞って書くことになります。

状況説明は簡潔にまとめ
自分なりの取り組み、考え、学んだことを1つに絞ってまとめます。

書ききれなかった部分は面接で伝えていけばいいのです。

ES作成は、書き始めの一番最初が一番大変だと思います。
何度書き直してもなかなか完成しない・・という状況に
添削を受けることをやめてしまう学生もいますが、

ここで踏ん張って完成度の高いESを仕上げてみてください。

きっと後々、通過率が変わってくるはずです。

一般職正社員

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女子大生に人気のある職種に、一般職があります。

自宅から通えて都内勤務、転勤なし、社内での勤務、サポート的な仕事・・
といった理由で、強く志望する学生が毎年一定数います。

多くの企業はコスト削減の面から、
従来、一般職正社員が行っていた仕事を、
契約社員派遣社員に置き換えています。

そうした派遣社員を取りまとめる一般職正社員、
会社の機密を扱う会議を担当する一般職正社員など
補佐的な仕事が主だった以前と比べて、
最近は責任ある仕事を任せられているようになってきています。

会社によっては、日帰り出張などをすることもあり
エリア総合職のようなイメージの事務職というところもあります。

最近、一般職正社員の募集は激減していますが、
一方で女子大学生に一定の人気があるため、
毎年少ない募集に応募が殺到します。

もし大学の推薦枠などがあれば、事前にチェックしておきましょう。
早めにあたりを付けて、企業研究しはじめることが大切です。

一般職の募集は、意外とBtoBの企業で多くみられるように感じます。

これまでのやり方で特に問題なく安定的に会社が回っているため、
特段、採用形態を変える必要性がないこと、
また事務職を正社員で雇う余裕があることから、
従来通りの募集を続けるケースが多いのです。

5000人規模の企業であっても募集5人という会社もあり
採用数自体が少なく、
総合職の後に募集が始まるなど時期も遅かったりするため
一般職志望の人は、少し広めに業界をみながら
良いなと思った企業にはどんどん応募していくことをおすすめします。

一般事務職の志望動機は、みなさん苦戦します。

極端な言い方をすると、
一般事務職の仕事は、どの会社でもやることはあまり変わりはありません。

営業のサポート、経費精算などの庶務的業務、書類作成・・・
といった仕事は、どの会社でもあります。

そのため、

その会社の一般職でなければならない理由というのが
見つけにくいのです。

それでも、会社側は「どうしてうちなの?」にこだわりますので、
前にお話ししたように、
周りの人に聞きまくるなどして企業研究は必要ですが

なかなかまとまらないという学生には

前半にその会社がいい理由、
後半に一般職としてどう頑張っていきたいか?
を書くようおすすめしています。

また、

自己PRに「サポート力」をあげる人が多くみられます。
もちろん、仕事内容的にも
サポートの意味合いが強いのでいいのですが、

ESで書かれるとても多い言葉ですので、
他の人と重なりたくないなどの思いがあれば

責任ある仕事を任せられることも多い点を考慮して
まとめる力や臨機応変さ、段取り上手や課題解決力などで
まとめていくのも一つだと思います。

大企業の一般事務職は、ほとんどが派遣社員契約社員を採用しているため
正社員は狭き門です。

中小企業の方が正社員で一般事務職の募集をすることが
多いように感じます。
小さい会社は、少ない人数でやりくりしているところが多いので、
経理やシフト管理や庶務・・と幅広く任せられることもあります。

一般事務職で探していくと、
いろいろな業種にまたがる可能性が高いですが

あまりあちこちに広げてしまうと企業研究に苦労しますので

主となる3つくらいの志望業界に、1,2つ足して幅広くみていくと
効率的に進めやすいと思います。

ESに取り掛かる時期

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どんなにその会社の商品が好きでも、
入社の気持ちが非常に強くても、

ESが通過しないと採用担当者に会えません。

初めの関門がESです。

ESは
「どんな人なのかな?」
「うちの会社で活躍してくれる人かな?」
といったことを見極めるためのものなので、

なるべくたくさんの自分を知ってもらえるように
行き当たりばったりではなく
戦略を練って仕上げていくことが大切だと思います。

ここでも採用者側の視点を意識して、
いくつかのポイントを押さえ、
だれが読んでもわかりやすい体裁を整えて書きましょう。

普段書く習慣のあまりない人が、ESを仕上げるのは本当に大変です。

ですが、ここでちょっと頑張って完成度の高いESを
仕上げてしまえば、ESの通過率が上がっていくので、
のちのちとても楽になります。

よく誰の添削も受けずに30,40社出して、全滅してしまい
「全然通らないんです・・」とやってくる学生がいます。

一人でここまでやってきたのはすごいと思いますが、
内容を確認すると、やはり粗だらけです。

ポイントや書き方を伝えると、
「道理で通らないはずですね。書き直します」と

帰っていきますが

非常にもったいないと感じます。

もっと早い時期にカウンセリングで話を聞いて
下書きの添削を受け
ある程度の状態まで仕上げた状態で、
スタートしていたら・・・

これまで出したESはそこそこ通過したのでは?と思うからです。
30~40社を無駄にしなくて済んだからです。

そうならないためにも、
なるべく早い段階から、
作り込みに取り掛かることをおすすめします。

就活は、インターンやSPI対策や面接練習など
他にもやることはたくさんありますから、
できることは、早め早めにやっておく方が有利です。

夏ごろから自己分析をはじめ、自分のエピソードを整理し、
秋の間にそのエピソードを使ってESの下書きを仕上げつつ、
SPIの勉強をして12月を迎えられると理想です。

実際は、12月から書類の作り込みを始める人が多く
そのくらいでも間に合います。

3月くらいからES提出を求められて、
慌てて書き始めると、選考と同時進行になるので、
説明会も出て、企業研究もして、SPI対策もして・・・

とあまり時間がかけられず

どうせ同じことをするのなら、もう少し早めに取り掛かっていたら
あとあと効率よく進められるのに・・と毎年思います。

早めに作り込みを行い、
初めて出すESから
「提出したESはほぼ通る」状態になると理想的ですね。

ESで多い設問は、自己PRと学チカです。
ですので、まずこの2つから書いてみましょう。

もし文章を書くのが得意で、もっと書ける人は、
長所短所、最大の困難、座右の銘、10年後の自分なども
書いておくといいでしょう。

5.6パターンをまず自分なりに書いて仕上げます。
そしてキャリアセンターなどで添削を受けてみましょう。

何時間もかけて書いたESでも、最初の添削は必ず直しが入ります。
そこは覚悟してください。

ときには耳の痛い指摘をされて嫌な思いをするかもしれません。
でも、誰にも見せずに提出するのはリスクがあります。

カウンセラーはポイントを知ったうえでアドバイスをしてくれますから

そのアドバイスに耳を傾け、手直しを繰り返し
何度か添削を受けてみてください。

5,6パターン添削を受けていくと、

こういう風に書いたら褒められた
こういう展開だと平凡で印象に残らないといわれた
こういう話の内容は多いといわれた

といった風に、傾向や書き方のポイントが分かってきます。

そのコツがつかめれば、もうある程度添削を受けなくても
自分で書けるようになります。

ESはどうしても他の人の手が入りやすいので、

会社よっては説明会の後で
「その場で書いてください」というところも多いです。

そうした際も、
書き方のポイントを身につけていれば慌てずに済みます。

また、ES提出の時期がくると、キャリアセンターは
とても混雑しますから、思うように予約が取れないこともあり得ます。

そんなときも、そこそこできたものがあれば、
見せずに出せるので、やはり通過率はよくなります。

「ESを初めて書きました」ともってこられたESは
書き方がわからないまま書いているので、

何を言っているのかわかりにくかったり、
同じ話が何度も繰り返されたり、
裏付けのない強みが言葉だけ、めいっぱいに盛り込まれていたり、
字数が半分も埋まらないまま白紙部分が多かったり・・

といったことが多々あります。

ぜひ、ある程度コツをつかんで自分で書けるようになってから、
就活をスタートさせましょう。