キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

ESに取り掛かる時期

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どんなにその会社の商品が好きでも、
入社の気持ちが非常に強くても、

ESが通過しないと採用担当者に会えません。

初めの関門がESです。

ESは
「どんな人なのかな?」
「うちの会社で活躍してくれる人かな?」
といったことを見極めるためのものなので、

なるべくたくさんの自分を知ってもらえるように
行き当たりばったりではなく
戦略を練って仕上げていくことが大切だと思います。

ここでも採用者側の視点を意識して、
いくつかのポイントを押さえ、
だれが読んでもわかりやすい体裁を整えて書きましょう。

普段書く習慣のあまりない人が、ESを仕上げるのは本当に大変です。

ですが、ここでちょっと頑張って完成度の高いESを
仕上げてしまえば、ESの通過率が上がっていくので、
のちのちとても楽になります。

よく誰の添削も受けずに30,40社出して、全滅してしまい
「全然通らないんです・・」とやってくる学生がいます。

一人でここまでやってきたのはすごいと思いますが、
内容を確認すると、やはり粗だらけです。

ポイントや書き方を伝えると、
「道理で通らないはずですね。書き直します」と

帰っていきますが

非常にもったいないと感じます。

もっと早い時期にカウンセリングで話を聞いて
下書きの添削を受け
ある程度の状態まで仕上げた状態で、
スタートしていたら・・・

これまで出したESはそこそこ通過したのでは?と思うからです。
30~40社を無駄にしなくて済んだからです。

そうならないためにも、
なるべく早い段階から、
作り込みに取り掛かることをおすすめします。

就活は、インターンやSPI対策や面接練習など
他にもやることはたくさんありますから、
できることは、早め早めにやっておく方が有利です。

夏ごろから自己分析をはじめ、自分のエピソードを整理し、
秋の間にそのエピソードを使ってESの下書きを仕上げつつ、
SPIの勉強をして12月を迎えられると理想です。

実際は、12月から書類の作り込みを始める人が多く
そのくらいでも間に合います。

3月くらいからES提出を求められて、
慌てて書き始めると、選考と同時進行になるので、
説明会も出て、企業研究もして、SPI対策もして・・・

とあまり時間がかけられず

どうせ同じことをするのなら、もう少し早めに取り掛かっていたら
あとあと効率よく進められるのに・・と毎年思います。

早めに作り込みを行い、
初めて出すESから
「提出したESはほぼ通る」状態になると理想的ですね。

ESで多い設問は、自己PRと学チカです。
ですので、まずこの2つから書いてみましょう。

もし文章を書くのが得意で、もっと書ける人は、
長所短所、最大の困難、座右の銘、10年後の自分なども
書いておくといいでしょう。

5.6パターンをまず自分なりに書いて仕上げます。
そしてキャリアセンターなどで添削を受けてみましょう。

何時間もかけて書いたESでも、最初の添削は必ず直しが入ります。
そこは覚悟してください。

ときには耳の痛い指摘をされて嫌な思いをするかもしれません。
でも、誰にも見せずに提出するのはリスクがあります。

カウンセラーはポイントを知ったうえでアドバイスをしてくれますから

そのアドバイスに耳を傾け、手直しを繰り返し
何度か添削を受けてみてください。

5,6パターン添削を受けていくと、

こういう風に書いたら褒められた
こういう展開だと平凡で印象に残らないといわれた
こういう話の内容は多いといわれた

といった風に、傾向や書き方のポイントが分かってきます。

そのコツがつかめれば、もうある程度添削を受けなくても
自分で書けるようになります。

ESはどうしても他の人の手が入りやすいので、

会社よっては説明会の後で
「その場で書いてください」というところも多いです。

そうした際も、
書き方のポイントを身につけていれば慌てずに済みます。

また、ES提出の時期がくると、キャリアセンターは
とても混雑しますから、思うように予約が取れないこともあり得ます。

そんなときも、そこそこできたものがあれば、
見せずに出せるので、やはり通過率はよくなります。

「ESを初めて書きました」ともってこられたESは
書き方がわからないまま書いているので、

何を言っているのかわかりにくかったり、
同じ話が何度も繰り返されたり、
裏付けのない強みが言葉だけ、めいっぱいに盛り込まれていたり、
字数が半分も埋まらないまま白紙部分が多かったり・・

といったことが多々あります。

ぜひ、ある程度コツをつかんで自分で書けるようになってから、
就活をスタートさせましょう。