キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

志望業界の数

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「志望業界はいくつあればいいですか?」とよく聞かれます。

 

これは人それぞれです。

とりあえず興味のある業界を、あちこち1社ずつ受けている人もいれば、

行きたい業界を1つに絞って取り組んでいる人もいます。

 

「社風で決めてます」と説明会に行って実際に話を聞いて、

いいなと思う会社だけを受けている人もいれば、

 

先輩のやり方を真似て、数を決めている人もいます。

 

最終的な目標は、

行きたい会社に内定を得ることですので、そこに至る道は無数にあります。

 

そこにたどり着きさえすれば、どんなやり方でもいいと思います。

 

ただ、ちょっとしたポイントを抑えると効率的に進めることができます。

 

受けるにあたって、

企業側は「どうしてうちの会社なの?」という点に意外と強くこだわります。

 

そうした採用者側の視点にこたえるために、

業界や企業についてある程度調べて理解し、

同業他社比較の視点を盛り込む必要があります。

 

この同業他社比較の視点がポイントです。

 

その業界の1社だけを調べたとき、

 

調べた内容が

その会社だけの特徴なのか?

業界全体に言えることなのか?わかりません。

 

同業他社を2,3社調べ、

全部に共通するのはその業界の特徴です。

 

それぞれ違う特徴がその会社の色になります。

 

業界全体の特徴を理解したうえで

他の会社と比べて、その会社にしかない特徴をつかむ必要があるのです。

 

その部分を明確にして志望動機に取り上げないと、

「業界全般にいえることですね」

「ほかの会社でもやれることですよね」となってしまいます。

 

あまり手を広げてあちこちの業界を受けてしまうと、

そのすべてに対して

2,3社ずつ調べていかないといけなくなるので

とても手間や時間がかかります。

 

そのため

私は、3つくらいに業界を絞って

1つの業界の中で5社、6社受けていくことを勧めています。

 

そうすると、

調べたことがその会社だけでなく

他の会社を受けるときにも使えるからです。

 

5,6社調べれば

だいたい業界全体に共通する内容、会社ごとの特徴がつかみやすくなります。

 

それは業界研究の深さにもつながるので、

面接で突っ込まれても、

他社の状況を踏まえながら、ある程度落ち着いた対応ができます。

 

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ときどき、1社のみに絞って活動している学生がいます。

 

もちろん

確固たる信念を持っていたり、

第一志望ではないのに、第一志望のふりをするのはいや

自分にうそをつきたくないから本当にいいと思ったところだけ受ける

 

という人もいます。

 

それはそれでありだと思いますので

 

そういうときは、

これらの話をして、それでも自分のやり方でいくというのであれば

その人に合った方法で全面的にサポートしていきます。

 

 

業界を一つに絞ると、

しっかり研究できますし、自信をもって熱意を伝えられます。

ただそこがだめだったときや、やはり違うと思って、

違う業界に方向転換するとき、

 

すでにその業界を第一志望として何か月も準備してきた人と

同じ土俵でたたかっていかないといけないため

出遅れてゼロから研究して進めていくのはなかなか大変です。

 

また、あちこち手を広げすぎると業界企業研究が甘くなってしまい

どの会社にも通じる志望動機になってしまって

なかなか選考が進まないということが起こりえます。

 

そうした現状を踏まえて、自分のやり方を決めていくといいと思います。

 

合同企業説明会

   

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なかなか会社や仕事の話を聞く機会がない人には、

合同企業説明会は、一度に複数の会社の話を聞けるいい機会です。

 

できるだけたくさん聞けるといいのですが、

実際は時間も限られていますし、混雑しているので

ある程度、話を聞きたい志望業界を決めて

臨むと効率的に回れます。

 

「たまたま話を聞いた会社の人が親切だったから・・」

「初めに聞いた企業でよさそうだから・・」

 

という理由だけで

他を見ることなく、1,2社聞いただけで

第一志望を決めてしまう学生が意外といます。

 

そのたまたまが、

偶然自分のベストであればいいのですが

 

自分に合っている複数企業のうちの一つであれば

他をみてから絞っていってもいいのにな・・と思います。

 

複数話を聞くと、比較ができます。

複数候補を持つと、順番がつけられます。

 

無駄足になってしまうかもしれませんが、

ぜひ複数の業界、企業の話を聞いてみてから、

第一志望の企業を決めてみてください。

 

説明会は雰囲気に呑まれてしまって

結構疲れてしまうという声をよく聞きます。

 

そのため、なかなか余裕がないかもしれませんが

企業の話を聞いたら、聞きっぱなしにしないで、

1社1社その場で〇×△をつけておくことをおすすめします。

 

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たくさんの企業の話を聞くので、

すぐに話の内容や企業の印象がごちゃごちゃになります。

 

時間が経つと記憶もあいまいになります。

 

いざ選考を受けるとき志望動機などに活かせるように、

 

説明の内容や自分がどう思ったかなどを

その場でメモしておきましょう。

 

BtoB企業は仕事内容は普段生活しているだけでは

なかなかわかりづらいところがあります。

 

企業側も

学生にとって、自分たちが

あまりなじみのない業界であること

ほとんど理解されていないであろうことを把握していますから

 

スライドやビデオなどで懇切丁寧にわかりやすく

説明してくれます。

 

業務内容や商品の特徴、利益があがる仕組みなど

よく聞いてメモに残しておくと

 

後で企業研究をするときにとても役立ちます。

 

また、

複数の合説で同じ会社の説明会に参加すると

人事の人と顔見知りになったりします。

 

志望度の高い会社は

そうしたアプローチの方法もひとつです。

 

人事の人と知り合いになったことで

内定を得られることはありませんが、

 

もし他の学生と並んだ時に

そうした熱心さが決め手になることもあります。

 

一つ一つの会社の説明会に個別にいくと

午前、午後で1日2社くらいが限界ですが

 

合説であれば、3~5社話を聞くことが可能ですので

ぜひ最大限に活用してください。

 

 

志望業界の固め方

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インターンに参加する」「企業にエントリーする」というとき、

初めの壁にぶつかるのが、

どんな業界、企業にしよう?ということです。

 

前々から、なりたい職業があったり、興味ある業界がある人は別ですが、

 

いきなり「どこの会社にするか?」と

突き付けられて、すぐ答えられる人はあまりいません。

 

どれでもいいや・・

どれがいいかもどれが悪いかもわからない・・

 

そんな風に、右往左往しながら時間だけが経ってしまい

結局どこにも参加できなかったという学生も結構います。

 

せっかくの機会なので、ぜひ1回、2回はやってみるといいと思います。

 

私が感じた肌感覚では

ほとんどの学生が、「なんとなく・・」で選んでいて

強い信念をもってインターン先を選んでいる学生はそれほど多くありません。

 

ですから、

直感でもいいので、とりあえず、どこか覗いてみるといいと思います。

 

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はっきり言って、

部屋に閉じこもって、

ただただ一人で考えているだけでは、答えはでてきません。

 

就活は、やったことも、触れたこともない初めての分野なので

自分一人が悩んでいるだけでは、

「あーだこーだ」と堂々巡りで終わってしまうケースがほとんどです。

 

おもしろそうだな~と思う業界で働く人に話を聞いたり

先輩が就活の時にどうやって決めたのかを聞いたり

業界地図を最初から最後まで読んでみたり

 

実際に動いて、外からの情報をいれて考えていかないと、

自分の考えが先に進んでいきません。

 

例えば

・大学やアルバイト先の先輩が就活の時にどうやって会社を決めたのか聞いてみる

・社会人の親戚に片っ端から、どんな仕事をしているか?どうしてその仕事を選んだのか?聞いてみる

・業界地図を最初から最後まで読んで、いいなと思うところに付箋を貼り、付箋が多かった業界を知り、自分の傾向を調べてみる

・同じ大学、同じ学科の先輩たちがどんな仕事に就いたのか、就職実績で調べてみる

 

こうしたことをしてみると、

なんとなくいいなと思う業界が2,3出てくると思います。

 

そうした業界を足掛かりにして、理解を深めていくといいですね。

 

もちろん、調べているうちに

「やっぱりいやだな」「なんか違うな」と思うことはよくあります。

そうしたら、また違う業界を見てみればいいのです。

 

 

ここで決めたことは絶対ではなく

後から変更することもできるので

あまり重く考えないで、

なんとな~くで良いと思います。

 

いやだったら外せばいいですし、

時間が経つと、以前は「違う」と外していた業界がよく思えることもあります。

柔軟にとらえていきましょう。

 

個人的におすすめしているのは、

「とりあえず、全部の業界をざっとみてみる」ことです。

 

大体、

先輩の勤めている業界、親の仕事、学校の就職ガイダンスで聞いた業界・・など

たまたま目にした業界が気に入って

他を見ないで決めてしまうケースがあり、

 

あとから

「知らなかった。知ってたらそういう業界行ってみたかったのに・・」と

なることがあり、もったいないなと思うからです。

 

 色々見てみて

1番、2番、3番と絞っていけるといいと思います。

就活の流れ

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就活の流れをざっくりいうと、

 

インターンシップ参加 → エントリー → 書類提出  筆記試験  面接

 内定 です。

 

理想を言えば、

大学3年生くらいからなんとなくでいいので

 

アルバイトやサークルの先輩がどんな就活をしてきたのか聞いてみたり、

親戚のおじさん、年上のいとこはどんな仕事をしているのか調べてみると

いいと思います。

 

興味をもった業界のインターンに参加したりして

志望業界を固めていき、エントリーする企業を絞っていくために

業界や企業の研究をしていきます。

 

そして

 

その会社の選考に応募するために書類を書きます。

自分を評価してくれる、自分をわかってもらうために

一番いいエピソードを取り上げた方がいいので

自己分析をして売りとなるエピソードを整理します。

 

そして限られた字数で、わかりやすく人となりがわかるように

ESをまとめていきます。

 

同時に、筆記テストもあるため、SPIなどの問題集を解き、

ある程度解けるようにしておきます。

 

そして、面接でスムーズに話せるように面接の練習をします。

 

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ESにも、面接の受け答えにも

どこにでも絶対に受かる正解はありません。

 

同じESでも、A社は通過したけど、B社はだめだった、

同じ会社でも1次は褒められたのに、3次はけなされたということもあります。

 

すべてのケースに当てはまる絶対的な正解はなく、

その時、その時の採用者の主観で合否が決まっていくからです。

 

ではどうすればいいのか?ということになりますが、

 

だからこそ、自分の意志が大切です。

 

ESの添削や模擬面接をしていると、

「その都度いろいろなことを言われるので、どうしたらいいか混乱します」

といわれることがよくあります。

 

詳しく聞いていくと、いろんな人にみてもらって、

いろいろ言われてきたそうです。

 

アルバイトの話を、良いと言ってくれる人もいれば、

平凡だから替えた方がいいといわれたこともあるそうです。

 

一つのエピソードに、良いと思われるだろう話の切り口は無数にあります。

 

人は主観で見るため、良いと思う切り口が人によって違ってしまう可能性があり、

学生側としては混乱してしまうのです。

 

ですから

「なぜそう思うのか?」

「どうしてそう直した方がいいのか?」を聞いて、

 

自分が納得したら直せばいいのです。

複数の人に聞いていろんな指摘があれば、

その中で一番納得する考え方はどれだろう?と考えて、

自分が一番いいと思うものを書けばいいのです。

 

基本的にESで書いたものを面接で突っ込まれますので、

その方が自分の言葉で対応できます

 

要領のいい学生の中には、

キャリアセンターでも先輩でもハローワークでも

自分とフィーリングが合い、考え方に共感できるアドバイザーを見つけて、

 

その人に相談しながら進めています。

 

自分がいいと思うものを書けばいいなら、

添削を受けたりする必要はないのではと思う人もいるかもしれません。

 

正解はないのですが、ポイントはあります。

 

採用者側の視点を意識した書き方、

評価されやすい展開、

ESに盛り込むといい内容などがあるので、

 

そこを抑えたうえでエピソードを選んだり、

自分の強みを盛り込んだりするといいでしょう。

 

就活には、ESにしろ、面接にしろ、いくつかポイントがあり、

そのポイントを押さえて対応すれば、だいぶ選考の通過率はよくなります。

 

いずれの場合も、このポイントを押さえたうえで、

自分の言葉で素直に話すことが非常に重要です。

ここを抑えらていない学生は苦戦するように感じます。

 

こんにちは

      

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都内大学でキャリアカウンセラーとして2000人以上の学生と接してきました。


みんなそれぞれ不安や希望をもちながら、

頑張って取り組んでいるのですが、

 

就職についてちゃんと向き合うのが遅すぎて、

 

行きたいと思っていた会社にいけなかったり、

安易に大手ばかりを受け続けて、見事に全敗して心が折れてしまったり、

「1つしか受からなかった」とあまり納得のいっていない会社にいくことになったり、

 

そんな姿も毎年ある一定数目にします。

 

そうした学生の中には、

 

もっとポイントを押さえて進めれば、第一希望の仕事に就けたのではないかな?

もう少し早くから準備を始めれば、結果は違っていたのではないかな?と

 

思う人もたくさんいて、

 

選考のポイントを知らなかった

取り掛かるのが遅すぎた

 

そんな理由で

納得のいかない結果になってしまうのは

とてももったいないな~と思っていました。

 

そのため、

そういう思いをする学生が少しでも減ればいいなと思い

ブログを通してお伝えすることにしました。

 

ブログの内容は、

あくまで私一個人の個人的な見解です。

賛否両論ありますので

その点ご理解いただき参考にしてください。

 

一人でも多くの学生が

納得のいく自分の道を作っていくことができたらいいなと思います。