キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

内定辞退

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内定を複数得たときなど、辞退する場面もでてきます。

せっかくの内定を断るため、
「どうしよう・・」と、不安になってしまう学生が
少なくありませんが、

企業側は、辞退も想定内のうちに入れて採用活動をしています。

そのため、きちんと誠意をもってお話すれば
理解を得られる場合がほとんどです。

ただ、企業側は、一人の学生に内定を出すまでに
多くの時間、費用、マンパワーをかけていて、
辞退によってそれらを無駄にしてしまうわけですから、

辞退する際は「申し訳ない」という気持ちを
全面に出して伝えましょう。

以前は、きちんと訪問して伝える傾向が強かったのですが、

最近は、
訪問だと手間がひとつ増えると感じる採用者も多くなってきて、
電話で済ませるケースが多くみられます。

辞退の理由を聞かれることが多いですが
失礼のない形で、素直な気持ちを伝える方が
誠実だと思います。

といっても、あまりストレートにお伝えすると
気を悪くさせてしまうこともありますので
事前にキャリアセンターなどに相談してみましょう。

また、

企業側は内定を出すと、採用人数に基づき

配属先を決めたり、次年度の方針を立てたり、備品を発注したり・・
実際に動き始めます。

辞退によって、
行くはずだった部署に空きが出てしまいますから

企業側は
その分欠員補充をしたり、他部署の人材を回したり、
人繰りをしないといけなくなります。

あまりぎりぎりになると
大きな迷惑をかけてしまうため
その会社には、行かないことがはっきりしたら
すぐに辞退を申し出ましょう。

そのため、個人的には
持っている内定は常に一つにしておくことを勧めています。

新しく得たら、
そこと持っている内定企業のどちらがいいかを比べ
いい方を残して、一方は辞退する・・というイメージです。

最初に内定を得た企業に就職するとは限りませんので
学生側も、辞退に対して、
必要以上に不安に思ったり、心配したりする必要はありません。

納得のいく会社で働くことが一番ですので
初めからあきらめたり、投げやりになったりしないで、
きちんと確認して、進めていきましょう。

また内定承諾書についてもよく聞かれます。

内定を得ると、
企業側から内定承諾書の提出を求められることがあります。
これには、企業側がせっかく決めた採用者に
確実に入社してほしいという思いが込められています。

印鑑を押したり、保証人を立てさせたり、
承諾書を提出した後も、懇親会や内定者の集まりなどで
招集がかけられることがあります。

採用者が全員入社してもらうことを前提に
人事の配置を考えていますから、
企業側も他に行かれないように力が入ります。

ただ、この内定承諾書に法的根拠はありません。

ですので、必要以上に深刻になることはありません。

ちなみに、少しでも入社の可能性がある場合は、提出しておいても
いいのではと伝えています。

承諾書提出後の辞退は、
さらに相手の企業に失礼のないようにすることが
必要ですので、事前にキャリアセンターなどで
アドバイスを受けてから、申し出るようにしましょう。