キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

BtoB企業

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以前に比べるとだいぶ増えてきた印象はありますが、

志望業界にあがる企業は

圧倒的にBtoCの会社が多いように感じます。

 

食べることが好きだから食品業界志望です

アニメに興味がありエンターテイメント系でみています

アルバイトしてたのでアパレル志望です

書くことが好きなので出版行きたいです

メイクが好きなので化粧品を目指してます

などなどです。

 

社会にどんな会社があるかもよくわからない状態ですので、

身の回りのなじみのある業界から上がってくるのは

ある意味当然といえば当然です。

ただ、

日本のモノづくり力は、世界的に見ても

まだまだ非常に高く評価されていて、

海外で利益を上げ、安定経営をしているBtoB企業も

実はたくさんあります。

原材料、繊維、部品などは

製品の一部分であって、目に見える商品となって

一般ユーザーの前に出てこないため

全く知らないという人も多いです。

 

そうした原材料、素材、部品メーカーの中には

安定的に長く働ける企業もたくさんあるので

この記事を読んで興味をもった方は

一度目を通してみると良いと思います。

 

ある学生で

「私は一般職志望なので、率直にいうと、どこでもいいんです。

ただ、都内で働けて、福利厚生がしっかりしていて、安定していて、

長く働ける企業がいいんです」

といってきた人がいました。

 

そこで就活四季報を紹介したところ

 

初めから全部の会社に目を通し

勤続年数や3年離職率、有給取得率などをチェックしていきました。

就活四季報は、学生側が知りたい情報がたくさん載っていますので

気になる企業はぜひ一度見てみるといいと思います。

 

有給取得率も載っていますので

20日と謳っていても、実際には5日と19日取得の企業では

有給の取りやすさが違ってきます。

 

女性であれば

平均年齢があまり若いと、子育てママは少ないのかな・・

逆に高ければ、結婚出産後も働きやすいのかも・・と

判断したりできます。

 

その学生は、良いなと思う企業に付箋を貼っていき

最後に見てみると

機械メーカーや部品メーカーなどBtoBの企業に

多く付箋が貼られていたそうで

「なので、私はBtoBの企業を目指したいと思います」

と言っていました。

 

toB企業は、

顧客先が長い付き合いの中で安定的に確保されていたり

扱う額が大きいため一定の利益を長期的に得られたり

toC企業ほど同業他社が多くないため、

落ち着いて本業に没頭でき利益につなげていけるなど

うまく回っていく仕組みができあがっている企業が結構あります。

 

安定的に利益をあげていければ、

 

社内の雰囲気もよくなりますし

ボーナスなども安定して支給されますし

社員のために働きやすい環境を整えようと、

各種制度が充実してきたりします。


その結果、

社員も居心地がいいので、長く働くようになって、

勤続年数が長くなったり、離職率が低くなったり、

今はだいぶどこの会社でも増えてきましたが、

子育てママが多くなっていったりします。

 

toB企業はなかなかなじみがないので

志望動機が書きづらいのですが、


以前お話したように、

その学生も合説などで片っ端から話を聞いて自分なりに考えを固め、

無事、大手企業の一般職へ内定を得ていました。

 

もちろん調べていくうちに、

その存在は一般ユーザーには見えにくいけれど、

製品の根底を支えるなくてはならない存在であることを知り、

強くひかれるようになったのであれば、そう伝えていけばいいのです。

 

toB企業は、

なじみがない分、

志望動機が書きにくい分、

それがフィルターとなって、

食品などの激戦人気業界と比べると応募者が少ないうえ、

会社の数も多いため、一つ志望業界に入れて

うまく進めていくと

納得のいく就活ができるのではと思います。

 

ただ、いろいろ調べてみて

「全く興味もわかないし、魅力も感じません」という学生もいます。

 

コロナの影響もあり、今後もその傾向が続くかは

未知数な部分もあります。

 

違うな・・と思えば、

また違う業界をみてみればいいのです。

 

就活はトライアンドエラーの繰り返しです。