キャリアカウンセラーが伝えたい就活のコツ

都内大学で2000人以上の学生と接して感じたこと、就活生に伝えたいことを綴ります。         月、木に更新の予定です

志望動機

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最近は

「志望動機は全く聞かれなかった」という話も聞きますが、

それでも、依然として多くの会社で問われるのが志望動機です。

 

企業は「なぜうちがいいのか?」に意外と強くこだわります。

 

業界によっては、

 

同じような客層

同じような立地

同じような規模

同じような仕事内容で

 

コーポレートカラーくらいしか違いがないと感じるところもあります。

 

また

BtoB企業は一般ユーザーにはなじみがないため

何をしているかまったくわからないという場合も多いです。

 

それでも

企業は「なぜうちの会社なのか?」にこだわります。

 

そのため、

わからないなりに、なじみがないなりに、

自分で絞り出していく必要があります。

 

OB,OGに話を聞いたり

インターンシップに参加したり、

複数の店舗に足を運んで気づいたことをまとめたり

商品を使ってみた感想をまとめたり

その部品が使われているものを全部挙げて、

一番自分に近い存在のものを調べたり・・・・

 

自分なりに頑張って書くと、その痕跡が相手に伝わります。

 

「どうにかこうにか頑張って書いた」痕跡が感じられるESは

人物像が伝わりやすく、印象が良くなります。

 

正解を求めているのではなく熱意を見ているのです。 

 

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志望動機の内容で一番多いのが

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」というものです。

 

もちろん

そうした気持ちや志は、とても尊いし、すばらしいものです。

誰かのために、社会のために役に立ちたいと思う気持ちはとても大切です。

 

ただ少しだけ考えてほしいのです。

 

この世にある会社で、人の役に立っていない会社があるでしょうか?

社会に貢献していない業界があるでしょうか?

すべての会社が、どこかで誰かの役に立っているのです。

社会を支えているのです。

 

つまり、

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」といった志望動機は

どの業界、どの企業にも言えることなのです。

 

そうしたどの会社にも言えることを

「なぜわが社を志望するのか?」と聞かれている欄に書くのかどうか、

いま一度考えてみてください。

 

企業側は思っている以上に「どうしてわが社か?」という点にこだわっています。

 

そのため、

「人の役に立ちたい」「社会貢献したい」という思いを前提に、

 

「どう貢献していくのか?」

「どんな風に人の役に立っていくのか?」

「その会社のどういう部分に魅力を感じているのか?」

を具体的に述べていくようにしてみましょう。

 

志望動機は「なぜその会社がいいのか?」を述べるところです。

 

その会社にしかない特徴をつかみ、

その部分に対して

自分がどう思っているのかを伝えていくと、説得力が増してきます。

 

社員の方の雰囲気も同じです。

 

同業他社と比べた上で感じるその会社特有の社員の良さであればいいのですが、

 

「説明会で親切だった」

インターンシップのときに優しかった」という程度では

いま一つ説得力に欠けます。

 

例外もありますが、

たいていの会社は学生に対して懇切丁寧に接してくれます。

 

複数企業の人と接して、

そのうえで感じた「良さ」や「優しさ」は

きっと一般的レベル超えたものだと思いますので、

 

取り上げる際は、

「どの部分にどういう風に惹かれたのか?」を

具体的に述べていくといいでしょう。